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クリーニングで築かれた日米関係

こちらの昨夜から今朝は、ずっと激しく雨が降ったり雷がなったりと、とても荒れた天気でした。皆さまの地域はいかがでしたか?
桜が咲きそうだと言われているのに、なかなか春の穏やかな天気はやってきませんね・・・。

「今日のブログは何を書こうかなぁ・・・」と3月20日発行の全ドラ新聞を読んでいましたら、興味深い記事を見つけました。
第一次世界大戦中、米軍には部隊の中に”QMランドリー”と呼ばれる洗濯部門があったことを、皆さまご存知ですか?

戦時中、砲弾や弾丸にあたって戦死する人以上に、ちょっとした戦傷者の感染罹患による死亡率の方が高かったそうで、欧米人は体感的にそれを学び、野戦においても、ボイラーや洗濯・脱水機・乾燥機を持って行き、兵士の戦闘服や下着を洗っていたそうです。

ここまで読んだだけでも「そうだったんだ・・・」と興味深く感じましたが、この話、それだけでは終わらないんです。

日本に進駐してきた米軍のQMランドリーにより、東京築地に工場ができ、そこで多くの日本人が働くようになったようです。その中には今でいう東大・女子大など有名大学生も多くいたようです。
その頃の大学は授業のできる状態ではなかったそうで、学生さんたちはクリーニングの仕事をしながら、特に試験前になると、休憩時間には分厚い教科書を見て勉強していたそうです。たとえ自分たちがボロの服を着ていても、学業にも仕事にも勤勉さを示していました。

そういう学生さんたちの働きは、当然ですが浮浪の日雇い労働者とは違い、職場の雰囲気をガラリと変え、その働きは米人将校の目にも留まり「本国の労働者に比べると、日本の労働者は質が高いように思える」と言われるほどだったそうです。
このころから日本人に対する米兵の態度が変わり始めた・・・とその記事には書かれていました。

「日本人は几帳面で勤勉」とよく評価されますが、それは戦後の大変な時代から築かれていたものだったんですね。
そしてそれが、クリーニングで働く人たちとの繋がりから・・・と知って、ますますクリーニングの奥深さを学んだYumilinでした。

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